
ストレスを感じさせないジャストフィットの快適さを生み出すWDスーツづくりの工程をご紹介します。
高品位スーツを支えるクラフツマンシップ
WDは、1976年の創業以来、すべてのダイバーの方々に喜んでいただくため、快適なダイビングスーツの実現を目指してスーツづくりに取り組んできました。
お届けする1着のスーツは、お客様の声と長年の経験とたくさんの技術、そして熟練の技が生み出したものです。
いつも、安全と安心を見つめて
エントリーダイバーが、もしも自分の身体に合っていないスーツを着てダイビングをした場合、スーツとしての基本的な役割のひとつである、身体の保護はできますが、保温性や運動性は決して満足できないでしょう。しかもスクイズなどの発生によって不快感を覚えてしまうかもしれません。そうなると、楽しいはずのダイビングライフへの期待を大きく裏切ることになりかねません。
WDでは、スーツを「第2の皮膚」として考え一人ひとりの身体にピッタリとフィットし、着心地がよく、温かく、動きやすい。そんな快適スーツの実現を目指しています。
すべてのダイバーに、つねに最高のダイビングライフをお届けするために、いつも、安全と安心を見つめてスーツづくりに取り組んでいます。ストレスを感じさせない、まるで着ていることを忘れさせる、そんな快適スーツで、心からダイビングを楽しんでいただきたい。
そのために、デザイン、素材、カッティング、縫製、そしてサービスまで、1着のスーツづくりに徹底してこだわっているのです。
製図
CADによるコンピュータ支援設計によって型紙を作成。型紙供給体制は、製図セクションだけでなく、各専属工場にも同じシステムを配備。専属スタッフが注文に応じて即座に型紙を起こしていきます。
CAD
採寸したサイズをプログラム上に当てはめて計算することにより、パーフェクトなオーダー型紙を作成します。
素材
個々のスーツに求められる条件を最大限に満たす素材を用意しています。ウエットスーツで8種類、ドライスーツで8種類。表生地・裏生地を吟味し、最適な場所に最適な素材を採用します。
型紙写し
オーダー用紙に従い、適切な生地に型紙が描き写されます。CADで作成された高精度の型紙を写すには、手作業による熟練の技が要求されます。
裁断
生地にマーキングされたラインに沿ってローラーカッターで裁断します。断面どうしを貼り合わせる次の作業に影響を及ぼすため、マーキングの工程と同様に、高度な精度と技術が求められます。
マークプレス
裁断時点でマーク位置に印が入れられ、そこにマークをのせてアイロンプレス機で転写します。アイロンプレス機は一定の温度と圧力を維持するよう管理され、正確に転写されます。
副資材縫製
ファスナーやマジックテープなどの副資材を縫い付けていく工程。いったん必要最小限のパーツを取り出して作業します。その縫製したものを通常の工程に戻して作業を続けるため二度手間に見えるが、スーツが形となってからでは縫製できないパーツもあるので、必要かつ重要な作業なのです。
塗り・貼り
裁断されたパーツと副資材縫製されたパーツを合わせ、断面に糊を塗り、貼り合わせ、実際のスーツの形にします。生地の種類に合わせ、ムラなく、素早く、丁寧に断面に筆で糊を塗ります。貼り合わせでひずみができると本来のシルエットを損ない、また段差ができると次の作業に影響を与えるため、熟練した繊細な技術を要する職人的な作業です。
第一縫製
生地と生地との貼り合わせ目をすくい縫いミシンを使って縫製します。水の侵入を極力防ぐため、表から裏に針や糸が突き抜けることがないよう、表面の素材どうしをすくって縫います。縫製として、非常に高度な技術が必要とされ熟練と呼ばれるまでに最も経験を要します。
第二縫製
仕上げ工程。テープ巻き(テープ巻ミシン)、折返し(千鳥縫いミシン)、カン止め(カン止めミシン)バッチ貼りなどが施され、最終的に1着のスーツが完成します。
完成品検査
オーダー用紙の指示どおりかどうかを確認。生地の種類、カラー、シワの状況、糊がはみ出ていないか、どこかに貼りついたりしていないかといった細部にわたって、出荷前のチェックが行われる。さらに、ドライスーツは、水槽に沈めてエアを送り込み水漏れがないかを1着ずつ検査しピンホール1つも見逃しません。
梱包・出荷
梱包の際、ドライスーツには折り目ひとつもつかないようにスーツと同じ素材のプロテクターを要所要所に咬ませます。梱包はスーツづくりの一連の作業を経験してきた熟練スタッフだけが行います。それは商品の最終チェックマンとして隅々まで入念なチェックをしながら梱包する役割を担っているからです。